先日購入したルアー(キャタピー クリッカー/レインボー)にインスパイアされ、現在、竿掛けの頭を作っています。
竿掛けというのは、釣り竿を掛けておく釣り道具です。
手ブレを起こさせない、竿の自重から開放される、といった目的のために使用されます。
ヘラブナ釣りでは、使用する竿の1/3くらいの長さの竿掛けがバランスが良いとされています。
キャタピー クリッカー/レインボー
頭というのは、もじり、二股、などとも呼ばれますが、釣り竿との接点となるパーツです。
作っていると書きましたが、実際は大昔のいただきものを「改造している」が正しいです。
以下は、いもむし追加後、既存の装飾を手直しする前の写真です。
サメ革(と呼ばれるものの実際はエイ革)の処理が甘く、表面の模様を研ぎ出しきれていないというか、
裏も削ぎ落としきれずに膨らんでしまっているのが気になっていました。
そのため今回は籐と一緒に巻き直し、さらにヘビ革(コブラです)を追加しました。
ところどころ黒が剥げた細い部分(差し込み)には羽根を埋め、装飾の境のリングは貝に置換予定です。
木部突端の白い化粧は象牙です。
法的にどうなのか微妙ですが、大昔のものなのでご容赦いただきたいです。
とはいえ、象牙の輸入を禁じたワシントン条約は1973年に国連採択、日本は1980年に批准ということなので、
それよりは新しいブツのような気もしますが。
ワシントン条約はべっ甲の輸入も禁止していますので、
我が家のミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)7歳の、脱皮した甲羅をどこかに組み込みたいですね。
ちなみにべっ甲というのは、カメの甲羅全般を指すのではなく、タイマイという種類のウミガメの甲羅のことを指します。
ですので、「ミドリガメのべっ甲」は誤用です。
ミドリガメの輸入や販売が「御用」になってから、今月末でちょうど1年になります。
ワシントン条約が絶滅危惧種に配慮した法律であるのに対し、
こちらは有害で「増えすぎちゃって困る」からの規制、であるところが対照的です。
誤解している人もいますが、野外放出しなければ飼育自体は問題なしです。
2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まりました!
環境省【日本の外来種対策】
いもむしに話を戻します。
ルアーを買った時には意識していませんでしたが、管理人の工具入れの引き出しに常に入っていて、
どうしても捨てられなかったアクセサリーの残骸がありましたが、
今回、捨てられなかった理由がようやく理解できました。
頭のパーツとなる運命だったのです。
以下は10年前、2014年GWの家族旅行で箱根に行った際、強羅公園の工芸体験で作ったものです。
息子たちが吹きガラスでコップを作っている間、暇なパパはコレを作ってみていた、という感じだと思います。
誰がどう見てもそのまんまやん
10年前の日本はすでに、世の中的にも管理人個人的にも、すっかり時代はスマホ(iPhone)になっていて、
ケータイストラップを通す穴が無いんですね。
穴付きのケースを買うか、イヤホンジャックに挿すようになっていました。
現在のiPhoneはイヤホンジャックさえありませんが。
レインボーグラデーションを構成するにあたり、当時はパーツの透明度が揃わないのが不満だったはずですが、
今となってはそれも「多様性」として面白いと感じています。
冒頭画像の頭はまだ製作途中ですが、Facebookで投稿したところ、友人たちから大笑いされました。
様々な素材、技法を取り入れ、
欲張りすぎが「悪趣味だ、下品だ」
というわけですが、自然な反応だと思います。
なぜなら、管理人自身もそう感じているからです。
でも、それで良いのです。
多様性を許容することがR&M趣味の本質かもしれず、我が道を行くだけです。
R&M萌えには、色という可視化可能な要素にとどまらず、「状態にも及ぶ」心理的側面があることが、
矛盾と同居するのが人生
今回の記事を書いていて再認識できました。
もしかするとこれは、「ごちゃごちゃした状態のほうが落ち着く」という嗜好にも通ずる話なのかもしれません。
悪趣味は下品とも言い換えられますが、実は少しニュアンスが違う気がしています。
下品には、「金にモノを言わせた」感が、悪趣味より強く感じられます。
お金があれば、なんでも買えるのは確かでしょう。
でもそこには、クリエーションとしての喜びがありません。
これが貧乏人の痩せ我慢である可能性は否定しませんし、
管理人でもオーダーして他人に作ってもらうこともありますが、
そこには作者へのリスペクトがあるからこそ欲しいのであって、
第三者に自慢するためではないのです。
素人まるだしの汚い造作は管理人でもイヤですが、
それでも真面目に、出来うる限り丁寧に作った悪趣味は、
バカパクであると思っています。
「バカパク」
言の葉の魔力
かつて放送していたテレビ番組「ボキャブラ天国」のネタ評価パネル、「ボキャブラ・マトリックス」の評価の一つ。
余談ですが、この箱根旅行が家族全員揃っての旅行としては最後になりました。
だんだんと親離れしていく年頃に差し掛かっていたのです。
芦ノ湖での釣りも組み込んだ家族旅行としても、最初で最後の箱根でした。
1枚目の画像(レスポンシブデザインサイトなので、デバイスによっていちばん左、もしくはいちばん上)が、
「竿掛けに竿が載っている」状態です。
手前の竿掛けの先端の、V字状のものが「頭」です。
要は竿が引っかけられれば良いので、様々な形状がありますが、これが最もオーソドックスな形状ですね。
写真のシルバーの竿、レインボーの竿ともに手放してしまいましたが、
いつかまた入手したいと思っています。
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