インターネット黎明期の「ホームページ」には、やたらとレインボーな見出しやアイコンが多かったです。
現在のようにケータイで動画閲覧など想像もできない時代の通信速度では、
高解像度のイケてる画像を開くには時間がかかりすぎ、
単調になりがちなページにアクセントを付けるにはそれしかなかった、とも言えます。
HTMLだけで色を変えられますからお手軽です。
Wordなんかでもそうですよね。
意味もなくレインボーグラデーションのタイトルの「お知らせ」とか、
いまでも町内会の掲示板に貼られていたりします。
「タイトルをレインボーにしてみよう!」
が、高齢者向けパソコン教室での定番である可能性もありますが、
本質的に「レインボーが嫌いじゃない」人が多いからであって、
「できるようになったから使ってみたい」は二の次ではないかと思っています。
なぜなら、焦げ茶色やダークグレーのタイトルはほとんど見かけないからです。
レインボーにできるなら、焦げ茶やダークグレーにもできますよ。
むしろ、レインボーより濃くて見やすいはずですが、
そうしないということは、主体的に「レインボーを選んだ」ということなのです。
本質的に、人はレインボーが好きなんじゃないかと感じるんですね。
ライトアップ
爆速であることや懐かしさから、度々話題になる某俳優のホームページは、
黎明期の「文法」に沿ったページになっています。
転載には厳しいようなので、一部を切り取ったスクリーンショット(サイドバー)を載せますが、こんな感じです。
まだちょっと色数が足りない気もしますが(笑)、充分に当時の空気を纏っていると思います。
同様に、黎明期に流行ったものにレインボーのGIFアニメがあります。
アニメーションであること以外は、上の色味と同じですね。
Windows95の登場で256色表示になったものの、
それ以前の8色とか16色時代の原色が使われているのです。
いかにも「いにしえ」感のあるパーツですが、管理人的には嫌いではなく、
ワンポイントならアリかなと感じていますので、この作者不詳の黎明パーツを現代のウェブサイトに採用したりしています。
(冒頭画像)
当サイトは他者様の著作権には敏感であると自負していますが、さすがにこのパーツは時効なのでは…。
こういうバックグラウンドを持つ管理人が、現代でレインボーアニメーションを作るとこういう感じになります。
いえ、レインボーではなくマルチカラーですね。
興味のない人からすれば大差はないかもしれませんが。